阿波座駅から徒歩3分、
オフィスビルが建ち並ぶ中、地下一階にお店を構えているジャズ喫茶
「コーヒーハウス モカ」さん。



閉店の知らせを聞いたのは
純喫茶保存協会のコトリスさんからでした。
モカさんは1974年(昭和49年)に創業されており、
水鯨からも徒歩圏内の喫茶店さんです。
一見ご夫婦に見える店主のお二人は実は兄妹。

ジャズ喫茶ということもあり、
店内にはレコードがズラリ。
壁や天井は左官の塗り壁で、海外製のオブジェが飾られており
腰壁風のレンガが味を出しています。
外からは想像もつかない隠れ家的な空間に圧倒されたのを覚えています。
どこを見渡しても楽しい。
それなのに落ち着く。
これは残さないといけない、本能的に感じました。

お兄さんの体調が悪く、5月から休業されており
ママさん(妹さん)1人では今後の経営は難しいとのことで
コトリスさんに連絡があり
それがきっかけで喫茶店を残すプロジェクトが始まりました。
コトリスさんがお声がけをした神戸の「喫茶ポエムさん」による後継者募集が始まり
しばらくしてから私たちも協力させていただくことに。
その後ママさん、コトリスさんを交えて度重なる面談会や説明会を行い
後継者が決まりました。
お店を継ぐ決断をしてくれたのは
募集当初、ポエムさんに相談していた高地くん。
当時大学4回生でしたが
卒業後そのままお店を継いでくれることになりました。
しっかりとしたコンセプトもあり
お店への愛もあり
何より物腰柔らかな落ち着いた青年で
ママさんも私たちも彼にならきっと継げる、継いでほしいと
強く思いました。

募集中、時折不安そうだったママさん。
最後には安心した笑顔が見れたこと
今後忘れることはありません。
今回喫茶継承に協力させていただいたこと
とても嬉しく思います。
継承したお店は名前を改め
「喫茶 古月」として2023年9月にオープンしました。
内装は当時のモカさんの面影を感じつつ
古月さんらしさの溢れるものとなっております。
今現在、ご夫婦で経営されており
おひとり様でもゆっくりくつろげる
ワクワクの詰まった空間となっておりますので
皆様ぜひ足を運んでみてください。
喫茶継承に尽力を尽くしてくださった
純喫茶保存協会のコトリスさん
後継者を見つけてくださった喫茶ポエムさん
ありがとうございました!